オールウェザートラック
第3の馬場、オールウェザートラックについて。芝やダートとのタイム差、日本での普及の可能性、等々。解かる方おねがいします。
オールウェザートラックでも多種がありますよ。
大きく分けて人工か天然です。
人工的なもので代表的なものだと
1.化学合成物質性 擬似グラス (人工芝)
2.化学合成物質性 含油ウッド (人工ウッドチップ)
3.化学合成物質性 ゴムコーティング (人工ハードコート)
4.化学合成物質性 擬似サンド (人工ダート)
天然的な物を利用したものには
1.擬似グラスサンド (砂入り人工芝)
2.オイルコーティングサンド (オイルサンド)
人工芝といってもさらに2種類あって、比較的芝と同じ感触を持ち弾力性も近いポリトラックのものや、野球場/サッカー場などで用いられている下地にも重要性を加えたパークウィルドのものなど様々です。
人工芝の利点は
・天候の影響を受けづらい
・維持費用が安い
・同一性のものにする事で力量関係を図りやすい
・馬場荒れによる躓きなどでの事故を防ぐことが出来る
この4点が挙げられます。ただ、ポリトラック馬場は脚が掛かると言われており、脚を取られてしまうというようなケースが減少して逃げ先行不利になってしまうことが問題になっています。
今のところ日本では芝の人工化はありません。理由は「日本の馬場は世界一」だからです。日本の馬場は管理費用もさる事ながら、その均衡性には目を見張るものがあります。ただし、日本の馬場は固い事でも有名で、別の意味では危険だとも言われています。欧州では脚への負担が少ないと言われる柔らかい馬場が好まれる事から、どんなに綺麗な馬場状態に保っても硬ければ無意味だ。とされています。かといって欧州は芝が深く馬場も均衡でないためからか、躓き事故が非常に多い対照的な問題があります。
一応日本は天然芝でこれまで階段を上がってきたため転向されることはないと思われます。しかし調教に関しては大いに利用される事が見込まれます。なぜなら「安い」「安全」「条件不問」という育成経営側にとってはもってこいの三大要素があるからです。雨があると芝やダートは水を含んでしまい滑ったり、泥処理で手間を取ってしまったりします。しかし人工芝はそのような水分で左右される事がないため、天候で調教が左右されてしまうことはありません。加えて管理費用が安いのも利点です。何をするにしても施設にはお金が掛かります。その中で芝の管理は特に面倒で手間暇かかる、いわば面倒な部分で、この面倒な部分へ向ける労力と金銭を節約することが出来、その分を他の場所へまわす事が出来ます。さらには、人工芝はクッション製に優れており、足元への負担が非常に少ないことも挙げられます。調教中の事故を防ぐ効果もあるため、すばらしい馬場であることには違いありません。一流馬が多く利用する山本トレセンがいち早く導入しているのが人工芝に対する評価だと思ってください。
ではなぜ本馬場で使わないのか?といえば、伝統と歴史があるからです。芝は芝でも天然と人工では全く違います。と言うことは、馬が走るために必要とする肉体部分も大きく変わってきます。ということは、調教方法も根本的に大きく異なってきますから、これまで築いてきた調教技術なども基礎から作り直さなければなりません。イギリスのルカ・クマーニ調教師はパリチュルフで「我々は天然芝で走らせるように馬を調教するのであって、人工芝で走らせる馬の調教を学んできたわけではない」と大きく反発しています。といっても経営難のある競馬場にとっては苦渋の選択である事には違いありません。
また、これまで芝の伝統あるレースは「天然芝」という条件で歴史を作り伝統を築き、そして同時に地位や権力を高めてきました。これらを人工芝にしてしまう事は伝統を無に返してしまう事でもあり、美しさを求めるにおいて人工条件では映えない事も大きな要因です。
ダートは今丁度JRAで議題となっていますよ。毎年4月に大きな変更点や改良点が発表されますので、それまで待つしか分かりませんが、恐らくこれまでの状態になると思います。ただ多くの人間が米国質に変えるべきだ、オイルサンドにすべきだという意見を寄せており、芝よりは確率は高いでしょう。
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